方法の問題
2025年7月21日
2025年7月21日
なぜ「我々」は「無敵」なのか、「無敵」にならざるを得ないのか 19 世紀末、ニーチェは、「はじめに《主体》というものがあって、それが思考している」、のではなく、逆に、「はじめに《思考》があり、それが《主体》というものを形成しているのだ」、という決定的な転回を成し遂げた。 20 世紀後半、その衣鉢を継ぐフーコーやドゥルーズらの思想はそのような近代的な「人間」、「主体」、そこから流れ出る「権力」概念を、包摂、自解(自壊)させることを生涯テーマにしていた。 それ以降は、「権力」というものを、「強さを現わすも現わさないも自由自在といった、超然たる基体」すなわち「〝…