ただ、この「今」を ―国鉄詩人連盟に礼を尽くす―
2026年9月4日
2026年9月5日
「国鉄詩人」300号記念号 2026年9月1日より 起点としての「国鉄詩人連盟」 一九七二年、同学年の人より半年遅れて国鉄に入ったのは、、父の死後、まっとうな職に就いてくれと懇願する母に「外で働く仕事がしたい」と言ったのがきっかけだった。 八月、間もなく死ぬ入院中の父を一人で見舞った帰り、水田が広がる鶴見川に沿って走る、茶色い横浜線電車のロングシートに横座りして、開放した窓に肘をかけ、轟音と風を真っ向から顔に受けて進んでいた。電車は草いきれする線路沿いの緑を激しく波打たせながら驀進する。その一瞬、ああ、こういう場所で働きたい、と強く思った。 さっそく母…