生成された「主体」を基体・基底として論理を進めてはならず、「主体」生成の「合理性」自体への分析こそが必要なことである。
2022年1月3日
2022年1月3日
『帝国の慰安婦』朴裕河 p38 日本の「からゆきさん」についての記述から敷衍して以下のように語られる。 「娘子軍」とは・・・家族や国家による犠牲者だったはずの彼女たちが国家勢力の拡大に役つと知り<国家のための>役割を担う存在として認識されていく過程で作られた言葉でもある。後世の慰安婦もまた「娘子軍」と呼ばれ(『毎日グラフ別冊日本の戦歴』〈一九六五〉21頁の写真キャプション)、慰安婦たちはそのように国家による被害者でありながら、国家の呼び声に応えて、「すすんで」、〈愛国者〉となっていった。 それが国家の不条理な策略だったのはいうまでもない。遠い外国で辛い生活…