20200614 東京新聞ポピュリズムの誘惑 朴チョルヒ
2020年7月4日
2021年5月13日
20200614 東京新聞「ポピュリズムの誘惑」 朴チョルヒ
ポピュリズムという批判は財政という「自己」を巡行させる規範性(信仰)と、無信仰者への侮蔑から生まれている。
以下参照
コロナのせいで人の移動が制限された世界では、金持ちと貧困者の格差拡大が予想される。社会的、経済的、文化的不平等の拡大はポピュリズムの強力な種になる可能性が高い。弱いものは権力者に頼って強いものをつぶしたい誘惑を感じるかもしれない。コロナで犠牲になるのはむしろ社会的弱者であり、その中でも失業者、非正規労働者、時間制勤労者や契約職など雇用が不安定な方か小商工人、自営業者など資本力や技術力が強くない社会階層である確率が高い。彼らは国家に対する依存、その中でも財政出動による社会福祉拡充への要求を高める公算が大きい。政治家は裁量的分配を増やし自分の人気を上げたいと思うだろう。そんな中で増える財政赤字をどうするかが問題だ。国家財政の健全性を維持するか、もしくは未来世代に負担を増やすかの選択に直面する時、直ちに政治的人気を上げられるボピュリズムの誘惑を抑制するのは簡単ではない。
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