蜂の皃(かお)を食む
2019年5月21日
2023年7月5日
2019/05/21
2017年9月26日 職場でスズメバチをカマキリが食べていた。
発見したときは胴体を食べていたが、この時は既に貌を残すのみ。
鮮烈な印象は他の人も同じだったらしくしばらく現場での話題になった。
あの、ヒトを死なせてしまうこともあるスズメバチが食べられている、ということ、
跡形もなく消えてしまうということ、一つの物体、生命体として弁別されていたものが存在しなくなること、しかし、それはとりあえずカマキリの体内で変成され、カマキリの一部になり、ある部分は排泄され、そのカマキリもまたいずれ形を失う。
山口誓子に
<かりかりと蟷螂蜂の皃を食む>
という句があるのを最近知った。
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