「現在」は、かつて地球上に広がり、様々に変化してきた「人類」が、再び交流する時期だ
2016年8月18日
2021年5月13日
2016/08/18
その間、民族だの,国家だのと言った概念でそれぞれに「自己」を作ってきたので、その再びの最初の出会いは奴隷として他者をみたり、戦いを行うものであったが、地球上をますます簡単に移動できるようになった現在、それらを越えた、所詮元はひとつであって、何十万年かに変化してきた者としての我々へと、理解が進む過程だ。
貨幣やら国民と言った概念は、指される物として成立した名詞というものが、今度はそれを出発点として動き始めたことによる論理的混乱を指している。若きマルクスがシェークスピアを援用して言う、全く別のものをくっつける働きとしての貨幣、愛は愛だけと交換できるのに、貨幣は全く別のものを接合させる、という謎は、我々の不定型な力能を名詞化した物がまだ抽象的であり、具体的な世界で展開できていないということだ、と理解できないか。還元と発現。物質の無限の展開力を自覚できていない、往還運動の世界への滞留。
マルクスの資本論、商品、貨幣、最初の項を読み直すこと。
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