古い読書の傍線から 「内在ーひとつの生・・・・・・」
1996年5月1日
2022年7月18日
1995年11月に自殺したG・ドゥルーズの、(刊行されたものとしては)生前最後のテキストから。 「内在ーひとつの生・・・・・・」 『狂人の二つの体制1983-1995』2004所収・小林秋広 訳から 日本語訳初出「文芸」1996年春号 超越論的場はひとつの内在面によって定義され、内在面はひとつの生によって定義される。 内在とは何か?ひとつの生……超越論的なものの指標として不定冠詞を理解しつつディケンズほどみごとに、ひとつの生とはなにかを語った者はいない。極道が一人、みんなが侮辱し相手にしない悪漢が一人、瀕死状態におちいって運ばれてくる。介抱にあたる者たちはす…