匿名性
2020年2月3日
2022年3月11日
われわれは匿名性をかちとる必要がありますし、ある日ついに匿名になるであろう、という巨大な推測を正当化する必要があります。 それは、古典主義時代の人達が、真理なるものをみいだしたと巨大な仮定をし、その真理にみず から の名を冠することを正当化する必要があったのと、いささか似ていますね。 かって、ものを書いていた人にとっての問題は、万人の匿名性からいかにみずからをひき離すか、でした。こんにちでは問題は みずか らの 固有 名称をうまく消し去り、語られるさまざまな 言説 の巨大な匿名の ざわめきのなかに、みずからの声を 入りこませてしまうことなのです。 匿名 であろうとすること以外…